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個展を終えて
1ケ月間あった、バナナムーンでのムーンダンス展。
わたしは、搬入のときからGW中しかいなかったので、なんとなく大阪へ帰ってからはもう個展が終わった
ような気分になっていたんですね。でも、先日、館長でもある兄から「お疲れさまでした」の電話があって、
終わってしまったんだなあ。と、なんとなく寂しい気持ちになりました。
わたしがいない間に来て下さった方も、多くいると思います。遠いところ、わざわざ足をはこんでくださり、
本当にどうもありがとうございます。
今日これから、作品の返却が届くのですが記帳ノートをひらくのが本当に楽しみです。みなさん、どんな感想
をもってもらえたのでしょうか。
今回、父の美術館で企画展という形でやるという話になって、美術館ができた当初から兄からそんな話をもらっ
ていたのだけど、やはり家族のやる美術館でやるというのは、正直どこか抵抗があったんです。
あらためて比較されるというのも、いやだなあ。と思う気持ちと、同じ場所でやるほど自分の力がついていな
いし、才能だって。という、コンプレックスの気分も大きかったからです。
それは、もう昔から持っていた感情で、なんとなく同じように画家になりたい。と思ったことはないんですね。
同じ土壌にあがるのが、しんどいなあ。という気分があったんでしょうね。
違うもので勝負したい。と思い、布を選んだところがあります。でも、布をえらんだわりに、やっぱり布に絵
を描いているんですね。刺繍やプリントで。最近では、クレパスで描いた絵を、額にいれてしまったりもして、
あれれ避けてきたつもりなのに・・。と思うところもあります。
個展会期中は、GW中ということもありいろんなところから観光客の方がきてくださったりして、父の絵を
みて、わたしの小さな個展会場もみにきてくれました。やっぱり、居心地はそんなによくないもので、逃げる
ように外をふらついてしまっていたようにも思います。
なかなか家族間でやるというのは、むずかしいわ。と思ったところもありました。
でもその反面、家族のあたたかさにもつつまれていました。
普段、無口な兄も搬入の時はわたしのわがままをたくさん聞いてくれて、希望どおりの展示をしてくれました。
身内ならば、文句のひとつもいいたくなるようなことでも、黙ってひとりの作家として受け入れて考えて協力し
てくれたところには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
弟のりょうくんと姉、父、母は絵を額にいれたり、ポストカードの袋いれを前日に手伝ってもらったり、
今回、母方の祖父の作った、タイルの台もつかわせてもらいました。
祖父は、わたしの産まれる1ケ月前に亡くなったのでわたしは会ったことがないのだけど、母がよく祖父の話
をするので、なんとなく会っているような気がしています。おじいちゃんとわたしは耳の大きいところが一緒
なんだそうです。祖父は、日曜大工が好きな人だったらしく、ちょっと不格好なんだけどおもしろいものを
たくさん作っていました。今、アイロン台として使わせてもらっている台も祖父の手作り。傾いているんだけ
ど、あったかさがあります。アイロンは、祖母の。天国からの夫婦共演が孫のひとり暮しの部屋でおこなわれ
ています。
個展中、地元ということもあって懐かしい友達とも会うことができました。
そんなことも嬉しい出会いでした。大人になってもう一度会う友達って、なんだか不思議な感じです。
それから、イラストレーターのアニャンさんも山梨からはるばる奥様といらしてくれました。
アニャンさん、大好きな絵を描く方です。奥様もすてきな方でした。着物がきれるようになったら、(着付け
教室へかようのです)アニャンさんのデザインした着物もきてみたいなあ。と思っているところです。
同じ会期中に、弟のりょうくんも松本のガルガで個展をしていました。ガルガへも遊びにいったのですが、
そこで偶然、クルールの個展をみにきてくれてでも会えなかった方とも御会いできて、嬉しかったです。
ガルガから、個展のお誘いがはいっているんです。来年あたり、実現しそうです。
個展って、ほんとうに毎回やるたびに思うのだけど終わってみると、やっぱりいろいろと感じることや
勉強することや、出会いがある。
結構たいへんな作業なのだけど、でも外へ自分の作品をだすというのはとても大事な作業だと改めて思います。
みにきてくださった方々、本当に本当にありがとうございました。
今度は、東京の自由が丘のキャトルセゾンの個展です。こちらは、お店なのでわたしは滞在していないの
ですが、どんな個展になるかな。楽しみにしていてください。
2006.6.1 成瀬文子
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